昭和、平成が去った今

人生を憂う歌、演歌や、ジャズ、ソウルが無性に聴きたくなる

そんな仕事帰りの新宿、ふと見上げた看板に

KING BISCUIT

EVERYDAY I  HAVE THE BLUES

早くも看板のこの文字だけで心の琴線が鳴り出しそう

目頭をちょっと抑えながら狭い階段を二階にあがる

「こんにちは日本酒遅咲きです」

扉を開けて中に入ると真っ暗

「あのー私一人なのですが」

恐る恐る

バーテンダーさんがいるのだろうが、全く見えない

と、「大丈夫ですよ、女性一人でいらっしゃる方も多いですから」

なんだ、優しい声に安心して、カウンターのスツールに腰掛ける

ロウソクの炎に浮かび上がる一面にウイスキー

一番上がアメリカン、その下がジャパニーズ、で、アイリッシュ



丁寧に説明していただき、お勧めのエライジヤ クレイグを頂く

このウイスキーはバーボンの父として有名な牧師さんが醸造したも

牧師さんがアルコールを作るこのいい加減さが、アメリカンな感じ

まっこの牧師さん、元は収監されていた過去もあるし、神に使えても心が叫び続けているところがソウルよね

薄暗いバーの中

100種類に及ぶウイスキー達

グラスに注がれた黄金色の液体から放たれる甘味の香り

濃い味わい

私の中の昭和レクイエムが始まる

と、

ぽどなくしてとびきり美人の2人の女性が華やかな空気と共に入ってきた

バーテンダーに携帯の画像を見せて「これを作って下さい!」と、そこにはターコイズブルーのカクテルが写っている

インスタを見てきたんです

ああ、今時、そういうお店の探し方なんだ

そう思いながら会話に聞き入ってしまった 

女性は2人ともフォトグラファー、モデルさんもしている

いまどきは、仕事一つじゃなくて、やりたいこと、出来ること、出来そうな事は、なんでもチャレンジして楽しく生きてる!


バーテンダーさんもLOOK BOOK のフォトグラファーで、超イケメン

なんてクリエイティブな空間になったのかしら

私の昭和レクイエムは、令和プレリュードに、一瞬にして変わった

私も3人に加わり旅の話や写真や人生、明日しか考えられない、時間を沢山笑って、過ごした

インスタを交換しあって店をでた

まだ帰りたくなかったけど、ちょっとだけ未練と、昭和のかけらを店に残して外に出た

チャーリーパットンがブルーズの定義も持たず、心から語りかけてくるブルーズを背に

私の人生も定義なんて必要ないんだとおもいながら

明日が楽しみになった!

キングビスケット

店名の由来はアメリカ南部の古いラジオ番組から

 
          19時~翌5時
日曜   18時~翌2時
 

チャージ 500円

おつまみ 300円

ドリンク600円~